あか・しろ・きいろ〜♪
子供のころに習ったチューリップの歌ですね。
信号機は赤・黄色・青(国際法上の定義は緑ですな)。
いきなり、
Q1「赤信号は、何で赤く見えるんでしょう?」
答えは赤く光ってるから。
ここで笑ったあなた、普通の人ですな。
自分もそう答えようと思っていた方は「普通」より手前か、もしくは先に行った人。
おいらも聞かれたらこういいます。
「赤信号が赤色く見えるのは、赤色く光ってるからなんです!」
じゃぁ、
Q2「赤い折り紙が赤く見えるのはなぜでしょう?」
こう聞かれたらあなたはなんて答えますか?
まさか、ね、折り紙は、赤く光ってはいないよね・・・
素朴な疑問です。
普通の人はこんなこと考えんだろな。
答えは、
「赤以外の光を吸収しているから」でした。
ここで???????がいっぱいの方。
残念ですが、手前の方ですな。
光の三原色というのはご存知でしょうか。
「赤・青・緑」ですな。
ディスプレイの端っこにRGBとか書いてあるでしょう。
「Red Green Blue」 の略ですな。
失礼、同じことです。
では、この3色を混ぜるとどうなるでしょう?
たとえば
RGB三色のスポットライトを重ねてみたとしよう。
答えは「白」。
上の図は
RGBの3色の光を混ぜたものを示したもの。
混合の中心がWhite「白」になります。
これを光の「加色法」といいます。
スポットライトというのは光源の前にセロハン等のフィルターをかけ、いろいろな色を作り出します。
「
R」のスポットライトは「
GB」を吸収するフィルターを、「
G」のスポットライトは「
RB」を吸収するフィルターを、「
B」のスポットライトは「
RG」を吸収するフィルターをつけています。
この3つのスポットライトを重ねると、結局フィルターをかける前の「
RGB」になり、「W」になるのです。
パソコンのディスプレイの白く表示された部分を虫眼鏡で拡大してみてください。
RGBの各素子が光っていますね。各素子は非常に細かいので人の目にはそれらが混ざって白に見えるのです。
今世紀最大の発明とも言われた、青色発光ダイオード。青が開発されたことによって既存の赤・緑とあわせ、白色発光ダイオードができました。ケータイにもよく使われていますな。
太陽光を含め蛍光灯などの白色光源は
RGB3色の波長を含んでいます。
白い紙はすべてを反射し、赤い折り紙は
Rのみを反射します。
言い換えれば
Gと
Bは吸収してしまうのです。
じゃあ、色の三原色は??
「赤・青・黄色」・・・・半分正解ですが、正確には違います。
正しくは「シアン・マゼンダ・イエロー」ですね。
プリンターや印刷に用いるのはこちらのほうで、
CMYと略します。
この3色を混ぜるとどうなるでしょう?
答えは「黒」。
これを光の「減色法」といいます。
一般的に印刷の分野では上記色にBlackを加え、(
CMY3色の混合ではきれいな黒にならないので)、
CMYKと4色で用います。
「イエロー」の折り紙は
Yのみを反射し、それ以外を吸収します。
Yというのは
RGの混色ですから、すなわち、
Bを吸収しています。
ここで気をつけなくてはいけないことがあります。
先の図のように、光の加色法では「
R+
G=
Y」です。純粋に「
RG」の光源が用意できればこの2色のみの混合で「
Y」になります。
しかしながら、折り紙などの反射光の場合、光源は「
RGB」3色の混合の「W」ですので「W-
B=
Y」なのです。
同様にマゼンダ
Mは、「W-
G=
M」 で シアン
Cは 「W-
R=
C」となります。
この3色を混ぜると「
RGB」すべての光を吸収してしまうので黒になります。
では、黄色の信号機はどうでしょうか。
信号機は折り紙のように反射光ではなく内部の電球を光源にした透過光です(発光ダイオード式を除く)。
光源は電球ですのでやや黄色がかってますが「W」ですね。やっぱりレンズを通過するときに「
B」が吸収され、「
Y」になります。
この様に「
B」を吸収する「
Y」のような関係を「補色」の関係といいます(減色法の場合)。
本来は白にするために補う色という意味で「補色」といいます(加色法)。
「
B-
Y」「
G-
M」「
R-
C」 それぞれ補色の関係です。
原色法の場合、光源である白の光の中から、必要な光を取り出す際にいらない光を「捕食」するのが「補色」なのです。
写真左はうちの馬鹿プリンターAI-M1000 FAX付です 上にインクの詰め替えキットが・・・怪しい注射じゃぁないですよ
右はインク大食いの超馬鹿プリンター PM-4000PX
それでは紙に「青」を印刷するときにはどうすればよいでしょうか。
この場合RGBのうち「
R」と「
G」が必要ありませんね。
補色を使って捕まえてあげましょう。
「
R」の補色は「
C」、「
G」の補色は「
M」ですね。
この2色を混ぜると「
B」が印刷できます。
同様に「
Y+
M=
R」、「
Y+
C=
G」となります。
プリンターの基本はこの
CMYK4色のインクで、カラー印刷をします。
最近のものは色のつながりを良くするのにさらに中間色を用い、7〜8色インクとするものが多いですね。
これで印刷の色合いがおかしい時、何のインクが出てないのか判断できるでしょう。
写真の色カブリを修整する際にもよく考えるとわかりますね。
シアンとマゼンダが早くなくなる人は青をよく印刷する人ですな。
まぁ、おいらもその一人か。
I Love Sea ・・・・
こんなブログが書きたくなったら〜